“私”が書いていることに意味はあるのだろうか

g.o.a.tでの記事、これがやっと4つ目である。4つ目ですでに、「このお洒落感、俺じゃない」感をひしひしと感じている。

何しろトップページ(というのか?)の見た目がこれだ。


誰だ、いったい誰のblogなんだっ。

“ビジュアル重視”にならなくちゃ!と背伸びして、手持ちの写真の中でも見栄えのするハスとスイレンの写真を使ってがんばって記事を書いてみたけど、写真のうまい人なんかゴロゴロしているし、テスト的な記事とはいえ内容あんまりないし、「ダメだ、諦めよう」という気にしかならない。

どうもご愁傷様でした。

まぁそれはそれとして。

このトップページを見て思うことは、「ブログタイトルの扱いが小さいなぁ」ということ。「<」をクリックしてプロフィールを表示しているけど、アクセスした時普通に表示されるのは左側だけで、blogタイトルは表示されていない。著者名も表示されてない。

写真と、日付と、記事タイトル。記事についての短い説明。

考えてみれば、「blogのタイトルが○○だから読む」って人はあんまりいないだろうし、「○○さんの書いたblogだから読む!」って人も、まぁ私のblogの場合そんなにはいらっしゃらないでしょう。「もっと、うららかな日々」の方は10年以上続けているおかげで記事数が多く、そこそこアクセスはあるけれど、ほとんどは検索してたどり着いてくれている方で、ひゅうが霄の書いた記事が目当て、というわけではきっとたぶん全然ない。たとえばOTTAVAの聞き方とか、橋本治さんの本の感想とか、そういう情報のみを求めて来てくれている。

もちろんそれだけで十分ありがたいのだけど。

たまに他の記事も読んでくれてる方がいて、ほんとに涙がちょちょぎれるくらいありがたいのだけど。

blogタイトルが全然違うもので、サイト主の名前がたとえば「へのへのもへじ」だったりしても、きっとアクセス数は変わらんのだろうなぁ、と。

そもそもこの「うららかな空」だって、わざわざトップページから入る人なんていなかろう。検索したり、Twitterリンクから飛んできてくれる人が見るのはいきなりこの記事ページだ。

そして検索した時には「お洒落感」は見えない。

テキスト情報しか見えない。

あれ、じゃあお洒落なことにはどのくらい意味があるのん…。こっち見てから「もっと、うららかな日々」の方見ると確かにごちゃごちゃして情報量多すぎ!と思うけど、できれば他の記事も読んでほしいし、同じカテゴリの記事ならお好みのものもあるかもしれませんぜ旦那、というアプローチもしたい。

翻ってこっちは、

だけだ。なんというシンプルな。

前の記事と次の記事へは行けるが、その記事がどんなものなのか、今読んでる記事と関係があるのかないのか、さっぱりわからない。「PREVIOUS」と「NEXT」をクリックさせられるか否かは「この記事」のでき如何にかかっている。「この記事」が興味深ければ、「次の記事はどんなの?」と読んでもらえるかもしれない。それはおまえの力量次第だ。

うん。

そうなんだなぁ。このg.o.a.tのスタイルって、結局とっても記事本位なんだわ。

何が言いたいのかわからなくなってきた

最初、「g.o.a.tは著者本位」なのかな、と思ったのだ。blogタイトルやblog全体に適用するタイトルバックとか、そういう設定がない一方、各記事の末尾にはいちいち著者プロフィールがつくから。

そんで、「いやー、でも俺の名前じゃ読者呼べませんよね」ってうじうじしたんです、そんだけです、すいません。

かつて私にも「これで世界に発信できる!」と思ったことがあった

(遠い目)

昔――20年ほど前、初めてインターネット上に個人サイトを作った時は、ホントに「これで素人にも世界(というかとりあえず日本語圏)に発信ができる!」と思ったものだった。当時はまだ企業サイトすらろくになくて、そもそも家にPCがあってネット繋いでる人というのがまだあまりいなかった。スマホどころかまだケータイもほとんど普及していない。


データの保存はフロッピーだし、通信はピーッ、ガリガリガリッ!の電話接続だし、デジカメ以前だから「データになってる写真」というものが手もとになくて、マウスで変な絵描いて上げていた。


……いや、えーっと、世界に何を発信したかったんだろな、俺。

今や自分で写真を撮ったり絵を描いたりしなくても高品質な画像をただでblogに放り込めて、レイアウトも数クリックできれいに整えられて、本当に隔世の感がある。

しかしいちいち手作りでサイトを作るのは面白かった。全然ヘボくても、誰も読んでくれなくても、地道にhtmlタグを書いて表示しては微調整して……という作業そのものがとても楽しかった。

こーゆーのも自分でちまちまTABLEタグを書いている。

20年前に開設したこの「M MAGAZINE」というサイトは今も半年にいっぺんくらい更新してて、今もエディタでちまちま書いたものをFTPソフトでupしている。

自分でタグを書かなくていいblogサービスができて、TwitterやInstagramが登場して、g.o.a.tのようなお洒落なblogで発信ができるようになっても、あっちはあっちで細々と続けるつもり。

あっちとかこっちとかそっちとかに書き散らかした諸々の断片。「あ、おんなじ人か」と気づいてくれる人がいるといいなぁ。