そら：うらちゃん、うらちゃん！　大変！　g.o.a.tブログが終わっちゃうんだって！


うら：らしいな。

そら：「らしいな」って、うらちゃん、なんでそんな落ち着いてるの！？　g.o.a.tブログのサービスが終わるってことはこの『うららかな空』ってブログも終わるってことで、つまりは私たちの居場所がなくなるってことだよ！？

うら：まぁそれはそうだけど、このブログ、すでに終わってただろ？　一番新しい記事が2020年の4月、その前は2018年で、ひゅうがさんもうすっかり放置してたんだぜ。大体俺たちの出番いつぶりよ。

そら：ええっと…。2017年の「新年のご挨拶」以来？

うら：そう。丸4年、っていうかもう2022年も近いんだから、ほぼほぼ5年ぶりなんだぜ、俺ら。むしろg.o.a.tブログ終了のおかげでこうして久しぶりに陽の目を見られたと言っても過言じゃない。

そら：確かに…。でもさ、でもさ、放置されてるのとサービスが終わっちゃうのとはやっぱり全然違うじゃない？　更新がなくても、すでに書かれた私たちの記事はネットの海にちゃんと存在してるけど、g.o.a.tが終了したら全部削除されちゃうんでしょ？　消えちゃうんだよ、私たち！

うら：まぁ、そこはそれ、記録魔のひゅうがさんのことだから、過去記事は別ブログの方にコピーしてくれるんじゃないの？　eoblogが終了した時も何千件という記事を一部手動でちまちま移行したらしいから。

そら：なんだ、そっかぁ。じゃあ心配しなくても大丈夫なんだね、良かった。

うら：……。

そら：え？　何？　どうしたの？　黙りこんじゃって。

うら：ひゅうがさんのことだから記事のコピーはするに違いないんだけど、俺らのこの漫才――会話形式が残せるかどうかはちょっと、心許ないんだよな。ひゅうがさんが今メインで使ってるBloggerってサービスには、こういうチャット表示はデフォルトでは実装されてなくて、CSSいじらなきゃならないみたいだから。

そら：しーえすえす…？　何それ美味しいの？

うら：要するに、この会話形式を再現するのはめんどくさいってこった。テキスト自体はコピーできても、この俺らの――空気感？みたいなもんは移植できないだろう、ってこと。

そら：えー、それ大丈夫じゃないじゃん。やっぱり大問題じゃん！

うら：けど、俺らが騒いだところでどーにかなるもんでもないだろ？　終わるものは終わるんだ。ネットのサービスってのはそういうもんでさ、炎上案件みたいな消えてほしいもんは消えないくせに、残しておきたいもんはサービスの都合でいつでも簡単に消されちまう。どれだけバックアップを取ったところで、そもそも電気が消えりゃあおしまいだしな。

そら：そんな……。私たちのこの楽しいやりとり、たとえひゅうがさんが私たちのこと忘れても、ネットの海にはずっと存在し続けるんだ、って思ってたのに。

うら：「永遠」なんてものはないからな。さよならだけが人生だ。

そら：…うっ、うぐ…えっ、えっ……。

うら：泣くな、そら。記事が消えたって、俺たちが存在した事実まで消えるわけじゃねぇ。ひゅうがさんには悪いが、blogなんてただの言葉の羅列なんだから。ただ「写しとった」だけのものさ。

そら：……問1。下線部aの「写しとった」には目的語が省略されている。「“何を”写しとった」のか、あなたの考えを300文字程度で書きなさい。

うら：え、ちょ、いや、下線部とかないんだけど！？

そら：うん、g.o.a.tブログね、下線引けないみたい。残念だよ、本当に残念だよ。ひゅうがさんがここを放置してたの、そーゆーとこだよね。お洒落だけど、自由度が低いっていうか。

うら：あ、ああ。そうだな。お洒落だけど、「俺の考えた最強のお洒落デザイン」を強要されるようなとこあるよな。まぁ他のblogサービスでもデザインは大体決まってるわけだけど、だらだらただ文章書きたいひゅうがさんにはあんまり使い勝手良くなかったみたいだ。
とはいえ、この会話形式が使えたからこそ、俺たちの出番もあったわけで。

そら：うん。それはありがたかったね。g.o.a.tブログがあったから、私たち、blogデビューさせてもらえたんだよね。

うら：だな。

そら：短い間だったけど、g.o.a.tブログさん、ありがとうございました。お世話になりました。

うら：ここを訪れてくださった皆さんにも感謝です。ありがとうございました。

そら：いつかまた、どこかで出会えますように。ひゅうがさーーん、お願いしまーす！　私たちのこと、忘れないでーーーーーーー！　別のblogでも私たちに出番をーーーーーーー！

うら：みんな、ひゅうが先生に脅迫励ましのお便りを出そう！