出産以外では入院したこともなく、ひどい口内炎だの顎関節症だの細かい不具合はありつつも、ここまでそこそこ健康に過ごしてきたわたくし。

ついに!
手術デビュー!!
いや、全然嬉しくない!!!

自分メモとして経緯をここに記録しておきます。


【1.発見】

2024年3月下旬のある日、お風呂で体を洗っていて、左臀部に大きな虫刺されみたいなものがあるのに気付く。
ふぁっ!? 何これ、いつの間に???
臀部でもあり、よく見えないものの、触るとけっこう大きく、しこりのようにも感じる。一体何に刺されたのか、かぶれたのか。

特に痛みも痒みもなかったものの、赤くなってはいたので、とりあえず手持ちのリンデロンを塗って就寝。


【2.とりあえず皮膚科】

「寝て起きたら小さくなってないかな」という願いもむなしく、特に変わりがなかったので、翌日とりあえず皮膚科へ。
「虫刺されがこじれた」ぐらいに思っていたら、「これはいわゆる“できもの”、良性の腫瘍です。手術で切除するしかない」と言われ、「えーーーーーーーーーーー」。

先生曰く。
「日常生活で特に支障がなければ放っておいてもいいが、自然に消滅することはない。むしろ大きくなってくることもある」
「もし手術するならしばらく入浴できないので、暑くなる前に――GW前ぐらいにやってしまった方がいいよ」

一応皮膚科行く前に「粉瘤」のことは検索していたのだけど、まさか本当に手術が必要な代物だとは……。


【3.仕方なく形成外科】

皮膚科の先生が形成外科に紹介状を書いてくれたので、翌日早速そこを訪ねてみた。(外来受付している日が少ないので、行ける日に行っておかないと面倒だった)

当然ながら見立ては変わらず、「じゃあ切るってことでいいです?」と軽いノリで勧められ、「急だけど今日の午後なら手術の枠空いてますよ。今日じゃなければ再来週ですね」。

今日?
いきなり??


でも2週間後となるとまた面倒だし、「善は急げ」で「じゃあ今日お願いします」ということに。おとといの夜に気がついたしこりを今日もう手術してるって、なんという怒濤の展開……。


【4.はじめての手術】

手術の同意書他にサインして、血液検査を受け、一旦帰宅して昼食をとり、午後、再び病院へ。
体温、血圧などを測ったあと、手術着に着替え、手術室へ。
こないだ息子氏の鼻の手術の時に「ひょえー」と思って見ていた手順(彼は入院して全身麻酔だったのでもっと大変だったが)をこんなにすぐ自分が体験することになるとは。

手術台にうつぶせになり、局所麻酔を打たれ、切除と縫合。全部で30分ぐらい。
局所麻酔のあとに「これ、痛いですか?」とツンツンされて痛覚を確認されるんだけど…よくわからなかった…。痛くはないけどちょっとピリッとするような? でもまぁ切ったり縫ったりされても全然平気だった。
触覚は普通にあるのですごく妙な感じだったけども。「今縫ってるんだろな」ってわかるのに、痛みはない。

先生と看護士さんが喋ってるのも全部聞こえるし。
こちらをリラックスさせる意味もあるのか、非常に和やかに世間話なさってたな……。

手術案内に「好きな音楽をかけられます。CD持ち込みOK」と書いてあって、「何かリクエストあったらかけますよ」と看護士さんも言ってくださったけど、アニソン特ソンをリクエストするのもアレなので、「今かかってるのでいいです」。
Adoとか、流行りっぽい曲がかかっていた気がする。流行り知らないからよくわかんないけど。
途中、Spotifyの広告が流れて、「あー、Spotifyなんだ」ってちょっとびっくり。今どきだなぁ。もし何かリクエストしたらSpotifyで検索して流してくれたのか。

術後、着替えて少し説明を受け、会計をして帰宅。誰かに送迎してもらえるならその方が良かったみたいだけど(一応麻酔してるし)、普通に自分で運転して帰宅。
初めての病院、普段あまり使わない道を二往復、手術自体よりも運転で疲れたのかもしれない。帰宅後むちゃくちゃ眠くて、首肩も凝り凝りで、患部はまったく痛くないのにしんどかった。
臀部ということで手術中はずっとうつぶせ、やはり体に力入ってたんだろうな。それでなくてもひどい首肩凝りがさらに。

「皮下腫瘍摘出術(露出部以外)、直径3センチ未満」の手術と初診料、血液検査代などもろもろ込みで11,000円ほどだった。耳鼻科でちょっと検査しただけで4,000円ぐらい行くことを考えたら、意外と安かった。


【5.水に濡らすべからず】

皮膚科では「しばらく入浴できない」と言われたんだけど、実際は手術当日から「シャワーはOK」「ただし患部は濡らすべからず」
いや、濡らさないって、無理だよね?
「まぁ無理だと思うので、濡れたらガーゼを取り替えてください」

当日は眠くて肩凝ってしんどかったこともあり、シャワーはせず、体を拭いただけで就寝。
翌日、初シャワー。

寒い!!!!!

シャワーだけだとうちの風呂場寒すぎる、全然体あったまらない……。むしろ夏に手術した方が良かったよ、これ。湯船浸かりたいぃぃぃ。

あと、自分では患部が見にくいのでガーゼも貼り直しにくい。替えのガーゼは自分で買ってね、だったので「防水ワンタッチパッド」というのを買って使ってみた。滅菌済み個包装で使いやすく、たぶん防水もできてたと思う。たぶん。

ちなみに手術後、痛みはほとんどない。最初は局所麻酔がまだ効いてるのか?と思っていたけど、一晩経っても二晩経っても全然痛くない。時折何かの拍子にピリッと「引き攣れ感」があるぐらい。痛み止めも処方されていたけど、無用の長物だった。ありがたや。

当日も自分で運転して帰ってきたし、翌日は買い物に行ったし、歩くのも、何なら多少のストレッチも平気。ゆっくり湯船に浸かれない以外は普段どおりすぎる。


【6.術後3日経過】

経過観察で再び形成外科へ。
特に問題なかったようで、「今日からもうガーゼは貼らなくていい。シャワーで濡らしてもOK、石鹸つけて洗っても大丈夫。ただし湯船に浸かるのは抜糸までダメ」とのお達し。

え、ガーゼなくていいの? なんか心配じゃない? 座る時にこすれたりしても大丈夫なの???
ググると「ガーゼ被覆は術後48時間まででよい」らしく、そのあとも貼り続けるとむしろテープによるかぶれ等が発生しやすいとかなんとか。

そーゆーもんなのかー。

しかしやっぱりこれ、夏場の方が良かったよね。抜糸は手術の2週間後。湯船、まだまだ浸かれない……。


【7.座りすぎが原因?】

「粉瘤」がなぜできるのか、その原因はよくわかっていないらしく、誰にでも、そして体中どこにでもできる可能性があるらしい。

私はとにかく家でずっと座っている時間が長くて、座りダコ的な感じでしこりができてしまったのでは…?と思わなくもない。いつも体重かけてる方にできてるし。
とはいえ女性はホルモンだかリンパだかの関係でデリケートゾーンにできることも多い、と書いてあるものも見たので、臀部にできたからといって必ずしも「長時間の座位」が原因ではないのかも。

原因がよくわからないということはつまり、「またいつ別のところにできるかもしれない」ということで。「体質的にできやすい人は繰り返す」とか書いてあったしなぁ。やだなぁ。

そういえば小学生くらいの時に肘の外側にぶつぶつができて、「肘をよく机についているのでは?」って言われたことがあったんだけど、まさか「できやすい体質」じゃないよね…?(その時は軟膏と保湿剤とかで治った気がする)


【8.抜糸後】

手術からかっきり2週間後、サクッとバシッと抜糸しました。外来診察室のベッドに寝そべって数分、たいした痛みもなくすぐ終了。

手術前の説明では「抜糸後、3か月ほどテーピングする」と聞いていたんですが、「貼りにくい部位だし、もういいんじゃね?」ということで何もなし。絆創膏すらなし。「これで治療終了です」。

ググると術後のテーピングというのは「きれいな傷跡にするため」に行うもので、「傷あとケアテープ」といった専用のテープを使うものらしい。テープの交換は週1ぐらいでいいとはいえ、3か月となるとなかなか面倒だし、テープ代もかかるので、「なくていいんじゃね?」というのは楽ちんではあるのだけど。

「つまりは汚い傷跡のままってことか?」と思ってしまいますね。まぁ自分ではよく見えないところだし、顔や腕と違って露出する部分でもないので、ブラックジャックよろしくかぎ裂き跡が残っていても問題ないといえばない。

ともあれ抜糸後は晴れて湯船に浸かり放題。
あー、2週間長かったー! お風呂寒かったーーーーー!!
湯船のありがたみがよくよくわかった2週間でした
皆さんのおうちはきっとうちほど寒くないだろうけど、できれば真冬の手術は避けた方が良いかと。

術後のケア2回はそれぞれ数百円で済み、かかった総費用は1万2千円ほど。手術せず様子見という手段もありましたが、もし粉瘤が大きくなってから手術ということになるとそれだけ傷跡も大きく、大変になるでしょうから、さっさと切除して正解だったとは思います。
「湯舟に浸かれない」以外、日常生活への支障はほぼなく、抜糸までの間に普通に京都に遊びに行ったぐらいでした。

ただ。
やはり「座りすぎ」は原因の一つではあるようで、「座る時に押しつけられる部位なので、またできるかもしれない」と言われ。
えーーーーーーーー。
それはさすがに勘弁してほしいなぁ。いくら「簡単な手術」といっても、何回もやるのはちょっと。

どうかもうできませんように。
まんまんちゃん、あん。