GACKTさんがこれまでのLIVE動画を期間限定配信

してくれているので、ほぼ全部DVD持ってるのにYouTubeで見てるわけなんですけど。
(GACKTさんのYouTubeチャンネルこちら。LIVE動画無料配信は2020/05/25まで)

ちょっと『DIABOLOS』最高じゃないですか!?

私の中では初参戦した『MOON~上弦の月~』があまりに印象深すぎて、今回『MARS』から年代を追って順繰りに観ていても、やっぱり『上弦の月』で感極まってしまって、「あああああああああああ!」と画面の前で身悶えてたんですけど、一昨日『DIABOLOS』を観たら「えっ、DIABOLOSってこんなに良かったっけ!?」ってなってしまって。

この映像が収録された東京ドーム公演『哀婉の詩と聖夜の涙』には私も参戦していて、アリーナのどこかにいるはずなんだけど(もちろん映ってはいない。少なくとも判別できる大きさでは映ってない)、あの時「クリスマス」ということで夫と息子氏(たぶん当時小学1年生)も一緒に参戦していたので、たぶん前半すごく気が散ってた。

うん、やっぱりLIVEは1人参戦がいいですよ。気兼ねなく、ドン引きされることなど怖れず、思いきり弾けられる。無理矢理付き合わされる方も気の毒だし。

会場が大きいせいもあって冒頭の「馬に乗って出て来る」ところも現場では全然見えなくて、その場にいるからこそ「演出の全体像」がよくわからない、ということもたぶんあった。

何よりあれから14年半という年月(!)が経って、すっかり忘れてたというのが一番大きいですけども。
アルバム音源は繰り返し聞いてるし、『nine*nine』でライブ音源も時々聞いてるけど、DVDは本棚の奥に大事にしまわれて、たぶん買った後に1回観たっきり。

『ЯRⅡ』以降のDVDなんて、買っただけで満足して封を切ってなかったりしたもんね。(『BEST OF BEST』はこないだやっと観た) 観るためじゃなくお布施として買ってるようなもん。

というか、「いつでも観られる」と思うと観ないわけで、今回みたいに「期間限定!」って言われるとなんか「観なきゃ」って気になるよね。人間の心理。DVD持ってるんだし、タダだからって観なくても損するわけでもないのに、「せっかくだから」と思っちゃう。

でもネットで観るの快適

本棚の奥からDVD引っ張り出さなくていいし、ディスクを取り替えなくていいし、家事その他のために途中で止めてもちゃんと「一時停止」した場所覚えててくれて次回そこからすぐ再生できる。画質はそりゃDVDやBlu-rayの方が断然いいんだろうけど、そんなには気にならない。

PCをHDMIでテレビに繋いでテレビで鑑賞してるけど、音は十分いいような気がするなぁ。『悪夢ちゃん』観た時も思ったけど、今どきのネット動画すごい。そしてHDMIケーブルすごい。今年一番のいい買い物だった。

で、『DIABOLOS』ですよ

映像からシームレスに馬に乗って登場するオープニングからしてすごいし、GACKTさん本人はもちろんメンバーやダンサーの衣裳に仮面、剣や棺桶型のリフトといった小道具、照明から何から本当に見事に『DIABOLOS』というゴシックファンタジーな世界観を具現化してて、ここがVISUALIVEの頂点という気がする。

この後、『ЯRⅡ』と『LAST MOON』は映像の完成度がもう映画で凄いんだけど、そっちの比重が大きくなりすぎて、生身の部分の表現力は『DIABOLOS』の方が上な気がする。

いや、まぁ、たぶんこの後他のを観たら「やっぱりこれも凄い」って言うとは思うんだけど、まだ30歳そこそこのGACKTさんが本当に美しくて、まさに「脂がのってる」感じで、茶々さんYou君も若くてきれいだし、RyuさんJu-kenも懐かしくて、みんな本当に楽しそうで、つい「あの頃は良かった」と……。

今のGACKTさんも好きだし、若きゃいいってものでもないのは百も承知だけど、30代前半はやっぱり神だよ。映画『黒蜥蜴』の美輪様も33歳ぐらいだし、『あぶ刑事』の舘さんも第一シリーズの時は36歳……ってもう前半じゃなかったか。

ともかくこう、やっぱり「その時にしか出せないもの」っていうのがあるわけで、いいなぁ綺麗だなぁ神々しいなぁ最高!と思うわけです。
メンバーとの絡みもほんとね。
『KHAOS』はそこがどうしても物足りなかった……。You君や茶々さんがいないのはともかく、メンバー紹介もなくって、イチャイチャ感というかわきゃわきゃ感というか、GACKTさんだけじゃなくみんな好き!っていう部分が。

いつまでも同じではいられないし、なれ合いになるのもアレだし、『KHAOS』はVISUALIVEじゃないし、色々仕方ないけど、昔のを観るとやっぱり「私はこれが好きだった」って思ってしまう。

否応なく時は流れて、ずいぶん遠いところまで来てしまった――。

そんでやっぱりこの頃の楽曲って神

一番最初に聞いたアルバムが『MOON』だったこともあるけど、『MOON』『Crescent』『DIABOLOS』の曲は異常に刺さってしまう。当時アホほど聞いてて、一日中流してたりして、だから逆に全然曲名覚えてなくて、ライブ動画見返しながら「あれ?この曲、タイトルなんだっけ??」ってなったりして。

「これは『Crescent』の曲」ってアルバム名はわかるし歌えるし、当時のこととか色々蘇ってきて、歌いながら感無量になってしまうのに、曲のタイトルだけ蘇らない(笑)。

でもほんと、「あの頃の自分」をも思い出しちゃうから、「ああ、遠いところへ来てしまった」感がハンパない。当時小学1年生ぐらいの息子氏が今や大学4回生なんだからな……。

GACKTさんはずっと「僕がいなくなっても」と言っていて、あの頃は本当に「この人はきっと長生きしない」って思ってて(笑)、今も生きててくれて本当にありがたいけど、昔の映像観ると「どれだけ時が流れても戦い続けた証は残る」という『Dears』の歌詞を思わずには。

二度とあの頃に戻れなくても。

『SIXTH DAY & SEVENTH DAY』では実際死んでることになってて墓標が立ってて、でもあの頃の俺たちが輝いていたことは誰にも消せない真実で、この生を終えたら、そこには変わらない仲間達が待っていて……。

あれ、『ゴーショーグン 時の異邦人』のラストを思い出させてほんと、「なんでこんな私の好きなもんばっかり詰め込んでくるかな」って感じ。


期限の5月25日までに2周したいと思いつつまだ半分しか観ていない。

BGVでは流せない

どうしても見入っちゃうし歌っちゃうし踊っちゃうから。
一時停止もできるとはいえ、なるべくなら1本まとめて観たいし、見始めるのに覚悟がいる。(DVDがお蔵入りしてるのもそれが大きい。軽々には見られない)

『ЯRⅡ』なんてあなた、3時間47分もあるんですよ!3時間47分て!!!!!!
MC抜いてるはずなのにどんだけ!!!
『KHAOS』は短かったよね……あれが世の中的には普通なんだろうけどね……。


――LIVE動画を2周したら俺、『MOON CHILD』のDVD見返して、そして改めてDVDで『MOON~上弦の月~』の完全版見るんだ――。



(今、超久しぶりに『DIABOLOS』のアルバムブックレット見たら平安貴族ぽい扮装写真ががが! 『義経秘伝』から『LAST MOON』に繋がる部分も『DIABOLOS』ですでに具現化されてたんだなぁ、すごい。『MOON』サーガの構想力、ほんとすごい(語彙力))


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3年前にもDIABOLOSの魅力を再発見していた。なぜか忘れられがちらしい。DIABOLOSはいいぞ…。