昨日の『トクサツガガガ』第6回「ハハノキモチ」、怖かったですね。ヤバかったですね。

松下由樹扮する母ちゃん怖すぎ!

「テレビきっず焼き芋事件」エグすぎた。知っててやってるんだよね、あれ。娘の大事な雑誌と知ってて焚き火の燃料にして、その炎で焼いた焼き芋をあの笑顔で「ほら」と勧めるんだから。

もはやサイコパス。

最後の料亭でのやりとりも、いきなりビンタ。
高級料亭での食事を楽しみにきたお隣のお客さんが気の毒すぎる。
何の因果で母と娘のビンタ合戦をBGMにメシ食わなきゃいけないんだか。

「なんて母親だ!」と娘の叶ちゃん目線でドラマを見ていたけど、しかし私の中にも「ハハノキモチ」がないわけじゃない。
てか確実にある。

こないだ偶然梅田で会って息子氏とお茶した時に「デュエマ」の話になって、「え?まだデュエマやってんの?買ってんの?」とつい言ってしまったもんね。

デュエルマスターズ。アニメにもなってるカードゲーム。
小学生の頃から買い続け遊び続け、下宿にもしっかり持って行ってた。

そーか、さらにカード増えてんのか。そーか。

いや、いいんですよ。別にお母ちゃんは松下由樹と違って合鍵持ってるからって留守中に部屋入ってカードを焚き火にしたりしませんよ。

お母ちゃんもお母ちゃんでこの年でスマホに仮面ライダーストラップ付けてるからね。お父ちゃんは仮面ライダーグッズ大人買いしてくるからね。うっかりお願いすると10回ぐらいガチャ回してくるから。そこまでお金使わなくても…。



親が率先してこの手のガラクタを溜め込んでいるというのに、つい「え?まだデュエマ買ってんの」って言っちゃうんだよなぁ。
人間って勝手だ。

「トクサツガガガ」の母ちゃんが「そんな趣味じゃあ嫁に行けない、お友だちだってそのうち結婚しちゃうんだ、あんたは一人になっちゃうよ!」って言うの、別に嫁に行けたからといってぼっちにならないわけでもないので「フッ、甘いな」と思ったりもするんだけど、ああいう「母親の心配」って、結局のところ「子どもの将来が心配」というよりは、「普通の娘に育てられなかったと周囲から見られる自分自身の心配」の方がたぶんきっと強いわけで。

自分の思ういい子でいてほしい、世間的にも「いい子」でいてほしいというコントロール欲だからね。

ビンタし返す叶ちゃんは偉かったよ、うん。


振り返ればうちの母ちゃんは率先してシャアのポスター買ってくれたりして理解ある親だった。漫画を勝手に捨てられたこともなかったし、漫画読むなアニメ見るなと言われたこともなかった。

まぁ、「こんなんで将来大丈夫か」と思ってたかもしんないし、心の裡はわからないけども。
「あんたは結婚しないと思ってた」と言われたことあるから、しないというか「できまい」とは思ってたんだろうなぁ(自分でも思ってた)。


任侠さんとお母さんのエピソードでお母さんが「学校ヤなの?」って訊いて子どもの任侠さんが「ヤだよ」って言って、テレビからはラブキュートの「泣き虫だけど弱虫じゃないから!」ってセリフが聞こえてきて、「これを見てるおかげでどうにか学校生活乗り切ってるんだな」ってお母さんが思ってたとこ、地味に沁みた。

息子氏が受験で大変だった時、勉強してんのかなと思うと一人デュエマしてることがたびたびあったの思い出すな……。